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第6章 新婚初夜?
羚汰の律動が止まっても、乱れた呼吸と共に零れる声と大袈裟なぐらいバウンドが続くカラダはしばらく止みそうにない。

「っ...ふぁ...ぁんっ」

お腹の奥いっぱいに広がった羚汰の熱が、狂おしいほど愛しくて。

力尽きたようにずっしり体を預けてくる羚汰を、震えながらも抱きしめる。

しっとりと汗を孕んでまるで吸い付くように肌が重なる。

明らかにいつもより余裕なさげだった羚汰が、苦しそうに呼吸を繰り返していて。

何よりまだ稜は服を完全に脱いでいない。
ショーツも。
そして、きっと羚汰も。

その事が何故だか嬉しくて。

しばらくそのまま2人でやり過ごす。

「...ごめん。我慢出来なかった」

苦笑いし囁きながら、羚汰の唇が耳に触れる。

「ん...」

まだ言葉らしい言葉が発せれない稜は、羚汰の頭の辺りに回していた手で、微かにその髪を触る。

羚汰の顔が近づいて、その小さなキスに応えていると。

いつの間にか、いつもの余裕のある羚汰に戻っていることに気づく。

気付いた時には、舌が交わされ深く入ってきて。
その心地良さと気持ちよさに翻弄される。

「んっ、...はぁっ」

「よかった。まだイけそうだね?」

その意味を理解する間もなく、羚汰が体を起こして、稜も引き上げられる。

ー深く繋がったまま。

「ひゃっ、んっ、...やっ」

ついさっき沢山放った筈のそれは、まだ強さを備えたままで。
動いて擦れる度、稜のカラダに電流が走る。

「大丈夫?」

羚汰が稜の落ちてくる髪をかきあげるようにして、顔を下から覗き込む。

そんな優しさを見せながらも、及び腰になる稜をもう片方の腕でより深く繋がるように強く引き寄せている。

「...んぁあっ」

奥にじわじわっと押し寄せる。

稜が落ち着くのを見計らって、羚汰が軽く唇を重ねてきた。

「このまま、も1回しよ」

そう言いながらも、羚汰の腰や手がゆるゆるっと動いて、稜は崩れそうなのを堪えるのがやっとだ。

「うそ...っ」

今まで一晩に何度もすることはあっても、こんな続けて。
しかも、すぐにすぐ。
しかもしかも、挿ったままでなんて。

「稜がエ...可愛い過ぎるからさ。さっきは早くイちゃったけどー」

羚汰の指先がくるくると稜の胸の上を撫で、唇がいまにも吸い付いてきそう。

「今度はゆっくり...ね」
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