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調教ごっこ
第2章 調教ごっこ


 クスっと悠樹が笑う。
 「そうそう、それでいいんだよ。姉ちゃんはドMなんだから素直じゃなきゃ。何度も言わせんなって」
 「うっ……わ、わかったわよ」
 
 ドキドキと悠香の胸が高鳴る。
部屋の空気も悠樹の雰囲気も、つい先程までとはまるで違う。
ふとした弾みで一線を超えてしまいそうな、そんな危うい緊張感を悠香は感じていた。
悠樹の言葉が続く。
「それから──素直になるのは俺の前だけな。わかったか?」
「ちょっ……い、今の結構効いた……」

 被虐の炎がメラメラと燃え盛る。
心も身体も支配されたような、そんな雰囲気に悠香は快感を覚えた。
ジュワッと泉が溢れ頭がボーッとした。
もし今、押し倒されたら悠香に抗う術はなかっただろう。
 
 
 どうして……相手はユウ君よ、私の弟よ……
 どうしてこんなに……濡れちゃうの────
 
 
 モジモジと恥じらう悠香の横で悠樹が笑う。
 「じゃあ、次のステップにいくぜ。今度はちょっと過激かもな」
 「な、何よ……次は何て言わせる気?」
 「言わせるんじゃなくて、触らせるんだよ」

 悠樹がチラッと下に目を見やる。
視線の先にはモッコリと膨らんだ悠樹の股間。
グレーのスエットが大きく膨らみ、男の形がくっきり浮かび上がっていた。

 
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