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調教ごっこ
第1章 悠香の秘密

「だからさぁ、姉ちゃんを俺の奴隷に調教してやるって言ってんの」
悠樹の口から出た衝撃のセリフに悠香の身体が凍りつく。
悠樹はなおも続けた。
「姉ちゃんはさぁ、妄想だけで書くから行き詰まるんだよ。実際に奴隷を体験してみれば主人公の気持ちがわかるってもんだろ?それに───」
悠樹が身を乗り出し悠香の顔をのぞき込む。
「今の状況ってさ、姉ちゃんの小説のシチュエーションと同じだと思わないか?俺に弱みを握られちゃってさ。彼氏にこの小説のこと教えてもいいの?」
「ちょっ……そ、それは───」
バツが悪そうに悠香は下を向いた。
隆哉に自分の裏の姿を知られるのは確かに困る。
だからといって悠樹の言うことはあまりにも理不尽だ。
「り、理屈はそうだけど……もうっ、悪い冗談やめてよ」
「えー、俺結構本気なんだけど」
スッと椅子から立ち上がり、悠樹は悠香の隣にドスンと腰を降ろした。

