パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 彩乃とおしゃべり

　ところが、関係は僅か１ヶ月足らずで破綻を迎えてしまう。

　原因は、友則の浮気だった。

　しかも、交際していたその１ヶ月の間に２度も起こったので、１度は黙って許した璃子も２度目は我慢できずに友則を詰（なじ）ってしまい、口論となった結果、別れることになったのだ。

　しかし、今となっては、「あのとき我慢して、もう一度だけ友則にチャンスをあげていれば」と悔いている璃子。

　実際、友則の方からも「もう一度だけチャンスをくれ」という発言はあったのだが、そのときの璃子は頭に血が上っており、聞き入れられるような心の余裕がなかったのだ。

　結局、友則の方から別れ話を切り出してきて、熱くなっていた璃子はその場で同意したのだったが、その日の夜、冷静になってみると早速後悔が璃子を襲った。

　もちろん、浮気されることは本気で嫌な璃子ではあるが、初めてできた彼氏である友則に対し、いかに自分が愛情と執着を感じ続けていたのか、璃子は改めて思い知ったのだ。