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ちょいS部長の羞恥レッスン
第12章 再び週末
璃子は「8月11日の1日だけしか着ないのなら、そのために買ってもらうだなんて、申し訳ないなぁ」と思いながらも、口には出さない。
そのとき、ふとその日付で璃子は思い出した。
8月11日―――それは、藤崎とのこの関係を解消する日だ。
一瞬、「最後の日に、花火大会のある日を選ぶなんて……部長も意外とロマンチストなのかな」と思った璃子だが、すぐに「単なる偶然だろう」という気がしてきた。
璃子は毎年、隣県で行われる花火大会の方を、彩乃ら友人と見に行くことが多く、藤崎の言っている大会の方へ行くのは今回が初めてだ。
生まれて初めての彼氏である友則とは、その関係が短期間にて破綻したことにより、一緒に夏を過ごしたことすらないので、「男性と一緒に行く」ということも初めてだった。
そのとき、ふとその日付で璃子は思い出した。
8月11日―――それは、藤崎とのこの関係を解消する日だ。
一瞬、「最後の日に、花火大会のある日を選ぶなんて……部長も意外とロマンチストなのかな」と思った璃子だが、すぐに「単なる偶然だろう」という気がしてきた。
璃子は毎年、隣県で行われる花火大会の方を、彩乃ら友人と見に行くことが多く、藤崎の言っている大会の方へ行くのは今回が初めてだ。
生まれて初めての彼氏である友則とは、その関係が短期間にて破綻したことにより、一緒に夏を過ごしたことすらないので、「男性と一緒に行く」ということも初めてだった。