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ちょいS部長の羞恥レッスン
第12章 再び週末
そして、「藤崎と一緒に花火大会へ行く」ということに対して、気詰まりさや居心地の悪さなどをほとんど予感せず、「楽しみ」という気持ちが一番大きいことに気づく璃子。
心の中で「この関係になるまでは、『部長はもしかしたら、冷酷非情な人なのかも』みたいなことを想像しがちだったけど、そうじゃないと分かったから。少なくとも、悪い人ではないとはっきり分かったから。だから、楽しみなんだ」と璃子はひたすら自分に言い聞かせるかのように呟いていた。
「彼女さんは、いかがですか?」
例の店員から唐突に声をかけられ、考え事を中断しビクッとする璃子。
しかしすぐに、店員の指し示す淡い色合いの浴衣を見て答えた。
「こういう色と柄、好きです」
その浴衣は淡いピンクを基調としていて、花の柄がところどころに入っており、帯は濃いピンクだ。
藤崎がすぐ店員に向かって言う。
「じゃあ、これにします」
店員は「ありがとうございます」と笑顔で言うと、商品を手にレジまで二人を先導していった。
心の中で「この関係になるまでは、『部長はもしかしたら、冷酷非情な人なのかも』みたいなことを想像しがちだったけど、そうじゃないと分かったから。少なくとも、悪い人ではないとはっきり分かったから。だから、楽しみなんだ」と璃子はひたすら自分に言い聞かせるかのように呟いていた。
「彼女さんは、いかがですか?」
例の店員から唐突に声をかけられ、考え事を中断しビクッとする璃子。
しかしすぐに、店員の指し示す淡い色合いの浴衣を見て答えた。
「こういう色と柄、好きです」
その浴衣は淡いピンクを基調としていて、花の柄がところどころに入っており、帯は濃いピンクだ。
藤崎がすぐ店員に向かって言う。
「じゃあ、これにします」
店員は「ありがとうございます」と笑顔で言うと、商品を手にレジまで二人を先導していった。