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ちょいS部長の羞恥レッスン
第16章 再びおもちゃを使って
 お昼前ということで、例の工事の音も聞こえなくなっており、璃子は心の中で「こんなタイミングでスイッチオンされたらどうしよう。あんな音がしたら、確実に彩乃たちにバレちゃう」と思い、ドキドキしていた。

 しかし、事務室へ戻った後、何か業務があったのか、藤崎は再びドアを出て行く。

 バイブを敏感な部分に挿し込まれたままの現状では、座っていても全く心が落ち着かない璃子は、少なくともスイッチをオンにされる危険性が減るということで、藤崎の不在に胸を撫で下ろしていた。

 ただ、その後すぐ事務室に彩乃が戻ってきたので、璃子は再び「バレないだろうか」という不安に駆られることになったが。



 お昼休み、いつもどおり一緒に食べようと誘ってくれた彩乃に向かって、璃子は「ちょっと気分が悪いので、外に出られない」と伝えた。

 この言葉はあながち嘘ではなかったが、「大丈夫?」と心配そうに尋ねてくれる彩乃の表情を見ると璃子の胸は痛む。

 ほんの一瞬、「お手洗いへ行って、こっそりバイブを抜き取ってしまおうかな」とも考えた璃子だったが、その事実が藤崎に知れたときのことを想像すると、そんなことはできそうもなかった。

 彩乃が「それなら、パンと飲み物を買ってきてあげる」と言ってくれたので、その言葉に甘えることにした璃子。

 それから、彩乃が買ってきてくれたパンを、璃子は事務室にて一緒に食べた。

 パンや飲み物の代金を渡そうとすると、彩乃は苦笑しながら「要らない」と言って拒んできたが、璃子は半ば無理やり押し付けるように差し出し、どうにか受け取ってもらえることに。

 心の中で「持つべきものは友達だなぁ」と思う璃子は、秘所に入ったままのバイブのことも忘れて、温かい気持ちになっていた。



 その後、彩乃といつもどおりおしゃべりを続けていた璃子がふと時計を確認すると、いつしか昼休み終了の時間を迎えている。

 まもなく藤崎が事務室へと戻ってくると、璃子は再び緊張した。




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