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ちょいS部長の羞恥レッスン
第24章 新たな業務
藤崎に苗字で呼ばれるたびに、璃子は切なくなってしまう。
もっとも、関係が続いていた1ヶ月間の間もずっと、当然ながら職場では苗字で呼ばれていたので、「関係解消後、急に苗字で呼ばれ始めた」というわけでもないのだが。
それでも、「二人っきりのときは『璃子』と呼んでくれていた」というあの期間をどうしても思い出してしまい、璃子は切なくて寂しい気持ちになるのだ。
しかし、今の璃子はそのことよりも、藤崎の言う「重要な作業」の方が気になっていた。
説明を待つ璃子に向かって、USBメモリと書類の束を差し出しながら藤崎が言う。
「この書類の内容を、USBの中に入っているエクセルデータに打ち込んでくれ」
USBメモリを見て、璃子は必然的に、藤崎とのセフレ関係開始のきっかけとなった、あのミスを思い出す。
苦い想い出ではあったが、その反面、あのミスのお陰で、藤崎とああいう関係を結ぶことができたので、璃子にとっては複雑だ。
もっとも、関係が続いていた1ヶ月間の間もずっと、当然ながら職場では苗字で呼ばれていたので、「関係解消後、急に苗字で呼ばれ始めた」というわけでもないのだが。
それでも、「二人っきりのときは『璃子』と呼んでくれていた」というあの期間をどうしても思い出してしまい、璃子は切なくて寂しい気持ちになるのだ。
しかし、今の璃子はそのことよりも、藤崎の言う「重要な作業」の方が気になっていた。
説明を待つ璃子に向かって、USBメモリと書類の束を差し出しながら藤崎が言う。
「この書類の内容を、USBの中に入っているエクセルデータに打ち込んでくれ」
USBメモリを見て、璃子は必然的に、藤崎とのセフレ関係開始のきっかけとなった、あのミスを思い出す。
苦い想い出ではあったが、その反面、あのミスのお陰で、藤崎とああいう関係を結ぶことができたので、璃子にとっては複雑だ。