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ちょいS部長の羞恥レッスン
第25章 再び……
 こうなってしまうともう、「気持ちを伝える」という当初の目的がすっかり吹き飛んでしまうことに。

「今さら『やっぱりやめます』というのは通用しないからな。まず、お前のアパートに寄ってやるから、必要な荷物をさっさとまとめろよ。じゃあ、帰るぞ」

 そう言うと藤崎はきびすを返し、自分のデスクに戻る。

 夢心地の璃子も、ハッと我に返ると、急いで帰り支度を進めた。

 心の中で、「そういえば、気持ちをまだ伝えられてない……。でも、せっかくこうしてお泊りを進めてくださっているのに、それを遮ってまで伝えられないよ。チャンスがあれば今日でもいいけど、告白はまた今度でもいいかな」と呟きながら。




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