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ちょいS部長の羞恥レッスン
第5章 部長との初めての夜
 言葉に怒気は全く感じられなかったが、なぜか怒られている気分になった璃子は、「すみません」とだけ言うと、そそくさとベッドへと移動した。

 落ち着いた様子で、ベッド脇の小テーブルに洗面器を置くと、璃子の後に続いてベッドに入ってくる藤崎。

 ますます鼓動を早める璃子は、軽く眩暈(めまい)がしそうなほどにまで緊張していた。

 依然として、バスタオルをしっかりと身体に巻きつけたまま。

 相変わらず身体を隠そうともしない藤崎が言う。

「じゃあ、そのバスタオルを取れ」

 とうとう、璃子が恐れていた指令が出てしまった。

 心ひそかに「せめて電気を消してほしい」と思う璃子だったが、口答えしているとみなされては困るので何も言えない。




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