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第2章 食事
「じゃあ、食事行きますか」

「え、あの、このまま?」

「うん。ダメ?ほんとは散歩したいけど、ちーちゃんの様子だと今日いきなりスイッチ入れられそうにないし。まずはスイッチ入ってなくてもローターつけながら食事してるって状況楽しんでもらおうと思って」


チヨは、その優しさが嬉しいような、でもどこかで物足りないのを感じていた。
その証拠に、体は大事なところにあてがわれたそれが動くのを、期待している。
けれどタカダは本当にスイッチを入れる気はないみたいだ。
ローターと同じピンクのリモコンは、チヨとタカダの間のサイドケースの上に無造作に置いてある。

チヨはそのリモコンが気になってしょうがない。
無意識にチラチラとリモコンを見ているのを、タカダが見逃すはずはなかった。


しばらく走ると、落ち着いたコテージのような外観の洋食屋に到着した。

「じゃあ、行きますか」

タカダの声に我に返ったチヨは、下着の中の異物に違和感を覚えながらも車から降りた。
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