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第2章 食事
店内は金曜の夜とあって、賑わっている。
それでも店内一番奥の4人がけのテーブルが空いていたのは、チヨにとってはラッキーだった。

食事が届くまでの間、二人は他愛もない会話を楽しむ。

周りを気にしてか、会話はいたって普通のもの。
チヨは少し前までの羞恥や下着の中のローターを忘れて、会話を楽しんだ。


「お待たせしました、煮込みハンバーグのお客様…」

「はい」

タカダが店員とそんなやり取りをしていると、突然チヨの体がビクッと震えた。
真っ赤になりながら、正面のタカダを見る。

「ん?どうかした?」

「あ、いえ」

チヨは真っ赤な顔を見られないように俯く。

店員が離れると、タカダは楽しそうに笑う。

「ちーちゃん、どうしたの?」

「スイッチ、入れないって…」

「ん?なんのこと?」

タカダが白々しく言っていると、チヨのオムライスを持った店員がテーブルにやってくる。

俯きながら、チヨはその振動に耐えていると、タカダはさらにその振動を強くする。

睨むつもりでタカダを見るも、そこには楽しそうにチヨを見つめるタカダの顔があった。

店員が離れると、チヨはタカダを再度見た。
まるで子供のように、無邪気に微笑んでいる。

「体調悪い?」

「そうじゃなくて」

チヨはブーンと震えるローターに、悶えそうになる下半身をなんとか抑える。

「何?言ってごらん?」

意地悪そうに笑うタカダを見ながら、それでもチヨは抗議の声が出せない。
息があがりそうになるのを、必死に耐えてる。


「どう?興奮するでしょ?」

タカダは嬉しそうに問う。
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