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第21章 帰路
「じゃあ次は、スカートまくって」

わかってはいたけれど。
震える手でチヨは白いスカートを腰を浮かせてたくし上げる。
タカダの好みに合わせたタイトスカートは、元の位置に戻ることもなくチヨの腰の辺りで丸まった。

その下には、薄い水色の下着。
眼下の光景に、チヨはその中をさらに湿らせる。

「足、開いて」

狭い車内。
チヨはそれでも言われるがままに足を開く。
次に何をするのか、想像するだけでさらにチヨの体は熱くなった。

「はい、どうせもう濡れてるんでしょ?入るよね?」

渡されて気がついた。
これもさっきタカダが選んだもの。
それには、いつものようなコードはついていない。

初めて会った日を思い出す。
チラリと隣を見ると、見せびらかすように、やはりタカダの手には小さな白いリモコンが握られている。

「ほらほら、いつまでパンツ見せてるの。入れないと帰れないよ?」

躊躇いをせかされ、チヨは一度大きく深呼吸をすると、あの時と同じように自らの下着に手をかけ、もう片方の手でそれを滑り込ませた。

クチュ。

あてがうだけで、車内に音が響く。
少し動かすだけで、さらに卑猥な音が聞こえるのに、タカダは声も出さずにチヨを待つ。

その音を消そうと、ゆっくりと力を込める。

「んんっ」

一瞬跳ね返るようにそれを拒んだはずが、するりと体に飲み込まれる。

「ちゃんと奥まで入れた?」

確認するように覗き込むタカダの目には、チヨの下着が映るだけだ。

「…はい」

「そう。じゃあこれもしようか」

されるがままに、チヨはスカートを下ろすこともできないまま後ろ手に買ったばかりの手錠をかけられる。

「痛くない?」

「…はい」

柔らかい布でできたそれは、シートにもたれても食い込むことはなかったけれど、やはり拘束されるのは、緊張する。




「さて、じゃあお楽しみの時間だね」

タカダは2つのリモコンのスイッチを入れた。
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