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第23章 ハプニングバー
駅前は仕事帰りの人で溢れていた。
金曜日の21時。
中にはすでに酔いに任せてふらついている人も目立つ。

改札を出てすぐの壁に寄りかかっていると、スーツ姿のタカダが現れた。

「ごめんね、待った?」

「いいえ」

「じゃあ、行こうか?」

「…はい」

他の人から見たら、週末の仕事帰りの待ち合わせにしか見えないんだろうな。
でも、今から行くのは。

チヨは妄想が膨らみそうになるのを笑って隠しながら、タカダの後に続いた。


「ほんとは、断ってくると思ったんだけどね」

「え?」

「来てくれてよかった」

タカダは迷うことなく進む。
駅前の雑多な明かりの中、居酒屋やカラオケの勧誘を逃れながら二人は小さなビルの前に着いた。

「こっち」

手を引かれエントランスをくぐる。
ビルには居酒屋やクラブ、キャバクラの看板が縦に連なっていた。

タカダはエレベーターホールに乗ると、迷うことなく7階のボタンを押す。

「よく、来るんですか?」

「いや、はじめてだよ」

「でも場所とか詳しいですね」

「はは、かなり調べたからねー。なに、前にも来たことあるって言ったら妬ける?」

「そんなこと、ないですっ」

はは、とタカダは声を出して笑う。

あっという間にエレベーターは目的地に到着した。
今日一番の緊張にチヨは繋がれたままのタカダの手を強く握る。
それに気がつくと、いつものように頭を軽く撫でられた。
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