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第24章 個室
ベッドの真ん中で、脚を大きく開いたまま座るチヨの背後から、タカダの指が中を刺激する。
その度にくちゅくちゅと音が響く。

「こんなに濡らして、どうして欲しいの?」

「あっ、ああっ、もっと…」

チヨは見られているからなのか、それともタカダのいつもとは違う言葉遣いのためなのか、羞恥も忘れて快楽を貪り始めた。

「もっと、なに?」

「もっと、してください」

「なにをどうして欲しいの?」

「あ、中を、もっといじって…」

「中って?」

「…ああっ、んっ」

「これ?」

チヨが答えるよりも早く、タカダの指は中でチヨの弱点を責め出した。

「ほら、きちんと言わないならやめるから」

「ああっ、だって、あっ」

さらにタカダは空いていた左手をチヨのクリトリスに押し当てる。


「やああっ、あっ、これ、だめぇ」

「だめなの?そう。じゃあやめるね」

タカダは本当に指を抜き、チヨの体から両手を離した。

「え?や、ごめん、なさい」

突然刺激を失い、おろおろとするチヨを楽しそうにタカダは眺める。

チヨのだめやイヤがもっとの意味であることはタカダもとっくに知ってはいたけれど。

「だってダメなんでしょ?」

チヨは物足りなさから、懇願した。

「違う、の。もっと、してください…」

「ふぅん?人に見られてんのに弄られたいとか、ほんと淫乱。そんなに気持ちよくなりたいなら、自分ですれば?」


タカダは笑いながらチヨから離れた。
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