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第3章 本音
荒い息が落ち着いた頃、ようやくタカダは口を開いた。

「どうだった?」

冷静になったチヨは、先ほどまでの醜態を思い出して顔もあげられない。
できることなら、ここからすぐにでも逃げ出したかった。

「ちーちゃんがあんまりにも物欲しそうな顔してたから、ついスイッチ入れちゃった。怒ってる?」

チヨは微かに首を振る。

怒ってなど、ない。
ただ恥ずかしいだけだ。
でもそれ以上に、体だけじゃない、素直に喜んでいる自分がいた。
あの言葉は嘘じゃない。
人前でいたずらされること、それに感じてしまったこと、いやらしいことを言わされても、それすら興奮の材料にしてイッてしまったこと。

すべて、胸の奥に宿っていた願望だった。
きっと、なぜたかわからないけど。
ローターを手に取った瞬間から、これを待ってた。

「大丈夫、です。ちょっと、びっくりしましたけど」

「はは、でも突然のほうが興奮したでしょ?」

どうしてこんなに質問ばかり。
ああ、そっか。
私が恥ずかしがるから、楽しいのか。

チヨはやっと納得しながら、濡れた下着が気持ち悪くてもぞもぞと動いた。
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