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第6章 ゲーム
チヨは並んだおもちゃを前に、困っていた。
どれを使いたい?と言われても。

第二弾、拒否できなかった。

落ち着いた空気はとっくに過ぎ去り、またしても主導権はタカダにあって。
ほんとは、おもちゃなんかじゃなくて、タカダさんに抱かれたい。
そう思っても、言えるはずもなく。

「あの、タカダさんは、どうしたいです?」

クスッと笑うタカダは、さっきみたいな意地悪な企みを思いついたみたいだ。


「じゃあ、ゲームしようか」

首を傾げるチヨにタカダはアイマスクと手錠を見せる。

「これで拘束して、そうだな、とりあえずこのローター一個だけ、今日は使おう」

そう言いながら手に取ったのは、先程までチヨの下着の中で暴れていた遠隔のローター。

「10分、声を出さずに我慢したら、ご褒美」

また、そのローター?

チヨは訳がわからずにタカダを見る。

「その代わり声を出したら、一個ずつおもちゃ増やす。どれをどうするかは、お楽しみで」

「や、それはさすがに…」

「大丈夫だと思うよ?ご飯食べてるときも我慢してたでしょ?」

「でも…」

もうローターは、十分、と言いたいけれど、タカダは嬉しそうにこちらを見ている。
それに、タカダの言う通り。
さっきは耐えられた。
10分。
いや、長いでしょ。

「5分は、だめ?」

「えー、んー、5分?その代わり5分以内に声出したらその都度5分延長するよ?」

「いや、無理です」

「じゃあ10分。延長はなし。これならいいよね?」

やるって言ってないのに、と言おう思った瞬間には、後ろ手に手を組まれる。
カチャカチャと手錠をされる音がする。

「待って、まだ…」

「だーめ。10分ほらほら、これも」

強引にアイマスクで視界を失う。
そのまま、ベッドに押し倒された。
後ろに組んだ腕が、痛い。

「や、うそっ」

「じゃあ、今から10分。声出したらダメだよ?」

「や、待って」

ついチヨが声をあげると、タカダの声が聞こえる?

「あれ?しゃべった?」
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