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第3章 玄 徹匠

周りからは、不良、と言われた。

親には何も言われなかった。

寺の息子らしく振る舞えとか、そういうのもなかった。ただ言われたのは、人となりを知らない人間には、見た目で判断されるぞ、真面目な人間だと思われたいならその様な格好をして、そのように振る舞え。
人と違う事をする、人より目立つと言うのは、メリットもデメリットもある。
全てを自己責任として享受する覚悟があるなら、格好など好きにしろ、法律に抵触しなければいい。
というようなことだった。

子供の頃から万事そうで。

子供の言うことだから、とかはなく、一人の人間としてお前はどうしたいのか、ということを求められてきた。