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同級生
第3章 玄 徹匠
俺の車を見た高田が、ヒュウッと口笛を吹く。

「スッゲェな…」

まぁな。俺の愛車、ポ◯シェ。
911カレラ ブラックエディション。

「やっぱ寺って儲かんの?税金かからねぇんだろ?」

知らないとそう思われる、のは致し方ない。
ウチは明朗会計な方だと思うけど、宗派とか人によっては何でもかんでも檀家さんにやってもらう、て話も聞くし。税金の優遇措置を隠れ蓑に悪どい商売やってるトコもあるって聞く。俺はニヤ、と口角を吊り上げた。

「優遇措置があるのは純粋に寺の運営に掛かる部分だけ。車や家なんてフツーに税金払ってるっつうの。お前ね、ヒトのこと税金払ってないみたいな言い方。失礼だからね。自営業だからサラリーマンよりは稼いでるってだけ。義務はきちんと果たしてるよ。あと、コレは俺の師匠のお下がり。」

「師匠?玄…仕事何してんの?」

俺は助手席に芳川を座らせ、覆いかぶさるような体勢でシートベルトをかけた。

財布から名刺を出して高田に渡す。

書いてあるのはphotographer、の下に名前と携帯番号のみ。
自宅の住所は入れなかった。フリーランスで組織に属してるわけじゃないから、それくらいしか書くことがない。
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