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同級生
第4章 究極の選択

「ダメっていうか….玄くんは、私の何がいいの?私なんて美人でもないし、地味で何の取り柄もなくて…なのに玄くんみたいな目立つ人にそんなこといわれても喜べるわけないじゃない」
玄くんは無言でエレベーターのボタンを押した。間も無くドアが開いて、玄くんが乗り込んだまま、開くボタンを押しているので、仕方なく後に続く。玄くんは私が乗り込むとすぐに閉まるボタンでドアを閉めた。次に押したのは22階。建物は30階まで数字があった。
玄くんは、前を向いたまま。
私からは背中しか見えない。
「…芳川は、本当に人を好きになったことないの。好きになるって、つり合いとかそんなんじゃないだろ。過去に付き合った男だって、どうせ告ってきたヤツの中から適当なヤツ選んだだけなんじゃないの」
「…なっ…そんなこと…」
言い返しかけたけど、実際、砕けてもいいからあの人にアタックしてみたい!ってほど好きになって自分から告白した経験なんかない。いいなぁ、カッコいいなぁ、って憧れても、どうせ私なんて相手にされないわ、と諦めて、告白すらしたことない。
玄くんは無言でエレベーターのボタンを押した。間も無くドアが開いて、玄くんが乗り込んだまま、開くボタンを押しているので、仕方なく後に続く。玄くんは私が乗り込むとすぐに閉まるボタンでドアを閉めた。次に押したのは22階。建物は30階まで数字があった。
玄くんは、前を向いたまま。
私からは背中しか見えない。
「…芳川は、本当に人を好きになったことないの。好きになるって、つり合いとかそんなんじゃないだろ。過去に付き合った男だって、どうせ告ってきたヤツの中から適当なヤツ選んだだけなんじゃないの」
「…なっ…そんなこと…」
言い返しかけたけど、実際、砕けてもいいからあの人にアタックしてみたい!ってほど好きになって自分から告白した経験なんかない。いいなぁ、カッコいいなぁ、って憧れても、どうせ私なんて相手にされないわ、と諦めて、告白すらしたことない。

