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同級生
第2章 同窓会
「じゃあ何しに来たの?」

独り言のように呟き、でも目は合わせないように、氷の溶けたカシスオレンジを飲み干すと、手を挙げて目があった店員に会釈して呼ぶ。
もうそろそろアルコールは止めとこう。
メニューを指先でなぞりながら、うん、パイナップルジュースにしよう、と思った瞬間。

「フレッシュパイナップルジュースとペリエ」

一気に空けたグラスを目の高さまで上げた玄くんが、オーダーした。

え?

ギョッとして彼を見ると、自分のグラスと私のグラスを店員に渡しながら

「パイナップルジュース、飲みたかったんだろ?」

だから何でわかんのよ…

「パイナップルジュース指さしてたから頼むのかなと思っただけだよ。違うのか?」

…違わないけど…

そんな細かいトコまで見られてるってコトに驚いた。

「…げ、玄、くんは…お酒呑まないの…」

「ん? うん。呑めなくはないけど、今日は車で来てるし、明日も仕事だから。」

…そっか。ま、土曜日仕事してる人なんて珍しくもない。なんの仕事してるのか聞こうかな、と思った時。

「…俺さ。芳川に会いに来た。」

え?何の話?

「何しに来たって聞いたろ?だから、芳川に会いに来た。って言ってんの。」

思わず目を見開く。
カッと頰が熱くなるのを感じた。
何ソレ!

何ソレ何ソレ何ソレ⁉︎


疑問符がぐるぐる頭を回る。

脳内の情報を整理しようとすると、瞬きが早くなる。
そんな私を面白そうに眺めながら。

「…なワケないだろ。自分がそんな印象に残るタイプだとでも思ってんの?」

え、からかわれただけ…?
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