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女神の目覚め
第1章 女神の目覚め prolog
___『お、お邪魔します………』
『どーぞ、遠慮しないで下さい。つうか数回目なんだし』
俺のアパートの狭い玄関に有沙先輩が入ると、
部屋が煌めく気がする。
普段から几帳面(親が厳しかったのだ)で掃除好き。
____ってのは建前で、
有沙先輩がいつでも来られるように整頓してある。
俺は買って来た酒類をテーブルに置いてから、
グラスを二つ用意する。
奥の部屋でスーツを脱いで私服に着替え、
素早く戻る。
有沙先輩は所在なく立てっている。
『どうぞ、
座って下さいよ。
食べながら飲みましょう』
『う、うん…………
じゃあ失礼して』
有沙先輩はこうゆう時、
小さな女の子みたいに心細げだ。
バッグをそーっと置くと、
ジャケットを脱いでちょこんとソファーに正座した。
きっとまた………………
痣が増えている。
『食べましょ!
飲んでゆっくりしましょ、明日土曜だし』
俺が砕けた話し方をすると、
有沙先輩はやっと笑った。
『…………そうだね。
いただきまーす』
買ってきた惣菜に箸をつける。
有沙先輩にまとわりつく雰囲気が、
柔らかくなってゆく。
____『通くん、
ホント物好きだよね』
アルコールが進むと、
有沙先輩も綻んできた。
足を崩し、
にこにこ笑う。
『物好き?
まー昔からマニアックっすよ♪♪
近所でレッサーパンダ飼ってたの俺だけだし』
俺は有沙先輩が自虐を溢すのをやんわり誤魔化す。
『レッサーパンダぁ?
飼えるの?』目を丸くした。
『写真みます?
世話は大変だったけど。
オス♂で名前はゲンキくん』
俺はソファー横にある棚から、
アルバムを取り見せた。
『ホントだー…………
へえぇ、飼えちゃうんだね!ゲンキくん(笑)』
写真を覗き込む有沙先輩。
俺は小さな横顔を眺めた。
睫毛が長い。
その睫毛を何度濡らしたの?
そっと帽子を取る。
『どーぞ、遠慮しないで下さい。つうか数回目なんだし』
俺のアパートの狭い玄関に有沙先輩が入ると、
部屋が煌めく気がする。
普段から几帳面(親が厳しかったのだ)で掃除好き。
____ってのは建前で、
有沙先輩がいつでも来られるように整頓してある。
俺は買って来た酒類をテーブルに置いてから、
グラスを二つ用意する。
奥の部屋でスーツを脱いで私服に着替え、
素早く戻る。
有沙先輩は所在なく立てっている。
『どうぞ、
座って下さいよ。
食べながら飲みましょう』
『う、うん…………
じゃあ失礼して』
有沙先輩はこうゆう時、
小さな女の子みたいに心細げだ。
バッグをそーっと置くと、
ジャケットを脱いでちょこんとソファーに正座した。
きっとまた………………
痣が増えている。
『食べましょ!
飲んでゆっくりしましょ、明日土曜だし』
俺が砕けた話し方をすると、
有沙先輩はやっと笑った。
『…………そうだね。
いただきまーす』
買ってきた惣菜に箸をつける。
有沙先輩にまとわりつく雰囲気が、
柔らかくなってゆく。
____『通くん、
ホント物好きだよね』
アルコールが進むと、
有沙先輩も綻んできた。
足を崩し、
にこにこ笑う。
『物好き?
まー昔からマニアックっすよ♪♪
近所でレッサーパンダ飼ってたの俺だけだし』
俺は有沙先輩が自虐を溢すのをやんわり誤魔化す。
『レッサーパンダぁ?
飼えるの?』目を丸くした。
『写真みます?
世話は大変だったけど。
オス♂で名前はゲンキくん』
俺はソファー横にある棚から、
アルバムを取り見せた。
『ホントだー…………
へえぇ、飼えちゃうんだね!ゲンキくん(笑)』
写真を覗き込む有沙先輩。
俺は小さな横顔を眺めた。
睫毛が長い。
その睫毛を何度濡らしたの?
そっと帽子を取る。