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月の川 〜真珠浪漫物語 番外編〜
第5章 Fly me to the Moon
月城は玄関ホールに駆け込み、息を整える。
…震える指先をそっと見る。
梨央の小さいが柔らかな乳房の感触がまだ残っている。
…何を私は…!
梨央様に対して下劣な…!
自己嫌悪に眉をひそめ、首を振る。
そこに郵便物を受け取った大がやってくる。
「今日の分だぜ。…光様はすごいな。日本でも沢山の招待状が舞い込んでいるよ」
「ありがとうございます、大さん」
社交家で人気者で美人の侯爵令嬢の光には、こちらにも沢山の夜会やお茶会の招待状が次々に届く。
…もっとも光は今の所、どのパーティにも出かけてはいない。
「梨央さんを置いて、わざわざ行く気にはならないわ」
そう言いながら、梨央の髪を撫で、額にキスをした。
梨央は嬉しそうに光に抱きついた。
光の郵便物と分けながら、差出人を確認する。
一通の品の良い洋封筒に達筆で書かれた差出人の名前に目を留める。
「…縣様…」
…震える指先をそっと見る。
梨央の小さいが柔らかな乳房の感触がまだ残っている。
…何を私は…!
梨央様に対して下劣な…!
自己嫌悪に眉をひそめ、首を振る。
そこに郵便物を受け取った大がやってくる。
「今日の分だぜ。…光様はすごいな。日本でも沢山の招待状が舞い込んでいるよ」
「ありがとうございます、大さん」
社交家で人気者で美人の侯爵令嬢の光には、こちらにも沢山の夜会やお茶会の招待状が次々に届く。
…もっとも光は今の所、どのパーティにも出かけてはいない。
「梨央さんを置いて、わざわざ行く気にはならないわ」
そう言いながら、梨央の髪を撫で、額にキスをした。
梨央は嬉しそうに光に抱きついた。
光の郵便物と分けながら、差出人を確認する。
一通の品の良い洋封筒に達筆で書かれた差出人の名前に目を留める。
「…縣様…」