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月の川 〜真珠浪漫物語 番外編〜
第5章 Fly me to the Moon
月城は縣を玄関まで送りながら、丁重に詫びる。
「本日は申し訳ありませんでした。縣様を充分なおもてなしが出来ずに、ご心配をおかけしてしまいました」
縣は首を振り、穏やかに月城に笑いかける。
「いや、君が詫びることはない。…それに…おめでたいことだ。…本当に…」
「…はい…」
「梨央さんが落ち着かれたら連絡をくれ給え。近い内に私の別荘に梨央さん達をご招待しようと思っていたのだ。浅間山には私の牧場や馬場があるから、是非梨央さんに乗馬を体験していただきたくてね」
「ありがとうございます。必ずお伝えいたします」
縣は運転手が開いたロールスロイスのドアから乗り込んだ。
「では、また会おう」
縣は魅力的な笑みを浮かべ、手を挙げる。
月城は一礼し、縣のロールスロイスが走り去るまで見送り、小さく溜息を吐いた。
「本日は申し訳ありませんでした。縣様を充分なおもてなしが出来ずに、ご心配をおかけしてしまいました」
縣は首を振り、穏やかに月城に笑いかける。
「いや、君が詫びることはない。…それに…おめでたいことだ。…本当に…」
「…はい…」
「梨央さんが落ち着かれたら連絡をくれ給え。近い内に私の別荘に梨央さん達をご招待しようと思っていたのだ。浅間山には私の牧場や馬場があるから、是非梨央さんに乗馬を体験していただきたくてね」
「ありがとうございます。必ずお伝えいたします」
縣は運転手が開いたロールスロイスのドアから乗り込んだ。
「では、また会おう」
縣は魅力的な笑みを浮かべ、手を挙げる。
月城は一礼し、縣のロールスロイスが走り去るまで見送り、小さく溜息を吐いた。