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月の川 〜真珠浪漫物語 番外編〜
第5章 Fly me to the Moon
雷鳴はようやく遠ざかりつつあった。
立ち竦む縣に光は静かに声をかける。
「…月城を庇う訳じゃないけれど…あれは人命救助よ。…仕方ないことだわ」
縣がゆっくりと光を見る。
光の顔には珍しく労わりと慰めの色があった。
「…ありがとうございます。…まさか光さんに慰められるとは思いませんでした」
縣はいつもの朗らかな調子で返す。
そして寂しげに付け加えた。
「…分かっております。月城は梨央さんの命を守ることを最優先にした。正しい行為だ。…ただ、その光景があまりにも美しく官能的に見えて…私が勝手に嫉妬しているだけです」
光は魅惑的な美しい瞳で縣に笑いかけ、そしてやはりどこか哀し気な口調でそっと告げた。
「…そうね…美しいわ…あの2人は私達がどう足掻いても敵わない目に見えない何かで繋がっているのよ…。それが透けて見えるのが切ないの…」
「光さん…貴方は…」
縣が何かを尋ねようとした時、光はいつもの光に戻り皮肉めいた調子で
「…なんてね。私らしくもない…今夜は調子がおかしいわ。雷のせいかしら。…では縣様、ご機嫌よう」
と言い放ち、形の良い唇に薄く笑みを浮かべる。
そして、蝶のようにふわりとストールを翻し部屋を出て行ったのだった。

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