この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
月の川 〜真珠浪漫物語 番外編〜
第5章 Fly me to the Moon
光の瞳がきらりと光る。
やや乱暴な手つきで梨央の顎を持ち上げる。
「…月城と、キスしたいの?」
梨央の瞳が大きく見開かれ、慌てて頭を振る。
「ち、違います…そんなこと、思ってないわ…」
「じゃあ、なぜそんなに動揺するの?」
「…ひ、光お姉様がそんなこと仰るから…ねえ…お姉様…痛いわ…」
光の手から逃れようと梨央はもがく。
光はほっそりとした美しい両手で、梨央の顔を押さえつけで離さない。
そして、梨央の耳元で囁く。
「…私はしたいわ。…梨央さんと…戯れではなく…こんなキスを…」
あっと言う間もなく、梨央の柔らかな唇は光の唇に塞がれる。
驚いた拍子に開いた唇に光は己れの滑らかで熱い舌を差し入れ、そのまま梨央の舌を探し当て、強引に絡める。
「…んっ…!あ…ん…っ…」
驚愕した梨央が舌を離そうとするのを決して許さず、そのまま梨央の口内を思う様、蹂躙する。
「…んんっ…や…おね…さま…あ…」
激しいくちづけに動揺しながらも、梨央は必死に抗う。
「…梨央さん…好きよ…愛しているわ…」
名残惜し気に梨央の唇を解放し、光は熱く囁く。
「…貴女だけをずっと愛してきたわ…」
「…お姉様…⁉︎」
梨央の黒曜石のような美しい瞳が光を信じられないように見つめる。
光はその眼差しを見つめ返し、悲しげに微笑んだ。
「…信じられない?…私が梨央さんを愛していること…」
「…光お姉様…だって…私とお姉様は従姉妹で女性同士よ…?」
光は日頃の冷静な自分をかなぐり捨てるかのように、梨央を狂おしく抱きすくめる。
…梨央さん…!
私の愛おしい従姉妹。
ずっとずっと貴女だけを見ていたのよ…。
「そうよ。従姉妹で女性同志…けれど貴女が好きなの!愛しているの!」
光はゆっくりと抱きしめている腕の力を緩め、梨央の滑らかな白い頬を優しく撫でる。
そして光の激しいくちづけで腫れぼったくなっている紅い唇を指先でなぞる。
そして、はっとするほど素直に…また、どこか頼りな気な声で心の内を吐露した。
「…貴女とずっとこうしたかった。私は…梨央さんと恋人同士になりたかったの…」
「…光お姉様…」
やや乱暴な手つきで梨央の顎を持ち上げる。
「…月城と、キスしたいの?」
梨央の瞳が大きく見開かれ、慌てて頭を振る。
「ち、違います…そんなこと、思ってないわ…」
「じゃあ、なぜそんなに動揺するの?」
「…ひ、光お姉様がそんなこと仰るから…ねえ…お姉様…痛いわ…」
光の手から逃れようと梨央はもがく。
光はほっそりとした美しい両手で、梨央の顔を押さえつけで離さない。
そして、梨央の耳元で囁く。
「…私はしたいわ。…梨央さんと…戯れではなく…こんなキスを…」
あっと言う間もなく、梨央の柔らかな唇は光の唇に塞がれる。
驚いた拍子に開いた唇に光は己れの滑らかで熱い舌を差し入れ、そのまま梨央の舌を探し当て、強引に絡める。
「…んっ…!あ…ん…っ…」
驚愕した梨央が舌を離そうとするのを決して許さず、そのまま梨央の口内を思う様、蹂躙する。
「…んんっ…や…おね…さま…あ…」
激しいくちづけに動揺しながらも、梨央は必死に抗う。
「…梨央さん…好きよ…愛しているわ…」
名残惜し気に梨央の唇を解放し、光は熱く囁く。
「…貴女だけをずっと愛してきたわ…」
「…お姉様…⁉︎」
梨央の黒曜石のような美しい瞳が光を信じられないように見つめる。
光はその眼差しを見つめ返し、悲しげに微笑んだ。
「…信じられない?…私が梨央さんを愛していること…」
「…光お姉様…だって…私とお姉様は従姉妹で女性同士よ…?」
光は日頃の冷静な自分をかなぐり捨てるかのように、梨央を狂おしく抱きすくめる。
…梨央さん…!
私の愛おしい従姉妹。
ずっとずっと貴女だけを見ていたのよ…。
「そうよ。従姉妹で女性同志…けれど貴女が好きなの!愛しているの!」
光はゆっくりと抱きしめている腕の力を緩め、梨央の滑らかな白い頬を優しく撫でる。
そして光の激しいくちづけで腫れぼったくなっている紅い唇を指先でなぞる。
そして、はっとするほど素直に…また、どこか頼りな気な声で心の内を吐露した。
「…貴女とずっとこうしたかった。私は…梨央さんと恋人同士になりたかったの…」
「…光お姉様…」