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月の川 〜真珠浪漫物語 番外編〜
第5章 Fly me to the Moon
頭の中が酷く混乱した自分を感じる梨央であった。
憧れの大好きな従姉妹の光が自分に、悪戯ではない濃厚なくちづけをし、愛していると告白した。
愛している…恋をしている…と。
光お姉様…。
私も光お姉様のことは大好き…。
大好きだけど…。

梨央は、混乱する頭の中を整理するようにゆっくりと口を開く。
「…光お姉様…。梨央もよ、梨央もお姉様が大好きよ。誰よりも…お姉様が好きだわ」
それは決して嘘ではない。
正直な気持ちであった。
光は梨央にとってとても大切な人である。
母の薫りを彷彿させ、優しい姉のような、刺激的な友人のような、常にきらきら美しく輝く憧れの存在なのだ。

光は梨央の必死な言葉を優しく受け止め、先程の荒々しさを詫びるように穏やかに梨央の髪を撫でた。
「分かっているわ。…でもそれは…亡くなったお母様を慕うように、或いは梨央さんが欲しかった本当のお姉様のように…ということよね?」
「…ええ、そうかもしれないわ…でも、それではだめなの?」
梨央の美しい瞳には水晶のような涙が溢れてきた。
光の胸は激しく痛む。
けれど告げなくてはならない。
光の真実の胸の内を…。
「…だめなの。梨央さん。私は、貴女の恋人になりたいの。
…貴女とキスがしたいし…貴女の全てが欲しいの。貴女と愛し合いたいの」
光のほっそりとした長く美しい指が、梨央の唇に触れ、顎、首筋を辿りレースのブラウス越しに小さな乳房に触れる。
「…あっ…!」
乳房を握られた梨央は思わず小さく叫ぶ。
光は梨央を見つめたまま、その手を下に下ろし淡い桜色の絹のスカートを撫でる。
梨央の身体が硬直する。
しなやかな動作でスカートを下からたくし上げ、梨央のきめ細やかなしっとりとした美しい脚を撫であげる。
膝、太腿、そしてレースの下着に触れたかと思うと、その中に指を伸ばした。
身じろぎもできずにいた梨央が途端に激しく首を振り、光の身体を突き放した。
「…い、いや!お姉様…だめ…!はなして…!」
梨央は己れの身体を護るように身を屈め、小刻みに震えだした。
光ははっと我に還る。
梨央は身を屈めたまま、啜り泣く。
そして涙に濡れた白磁のような美しい顔をあげて、光を見つめた。
「…ごめんなさい…光お姉様…梨央は…梨央は…お姉様が大好き…だけど…できない…どうしても…お姉様と…愛し合うことは…できないの…許して…梨央を…許して…」


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