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月の川 〜真珠浪漫物語 番外編〜
第5章 Fly me to the Moon
光の中で、梨央へのどうしようもない情熱と後悔が葛藤しながら溢れ出した。
光は梨央を強く抱きしめ、首を振る。
「謝らないで。梨央さんは一つも悪くないの。謝らなきゃいけないのは私…!こんなに貴女を愛してしまった私…!そして…愛しているのに、こんなにも苦しめてしまった私…」
そして、梨央の透明な涙を拭ってやると優しい母のような微笑を浮かべた。
「…ごめんなさいね、梨央さん。
…いいのよ…貴女はまだ14歳…恋も知らない真っ白な貴女は本当に清らかで美しいわ…。
こんなにも美しい貴女を愛することができて、私は幸せだわ」
梨央は流れ落ちる涙をそのままに瞬きもせずに、光を見つめる。
「…光お姉様…」
「梨央さんは、そのままでいいの。…いずれ貴女は素晴らしい人と巡り会い、そして激しく愛し合うわ…。
私には分かるの。…それが私ではないのはとても残念だけど…でも、私はいつまでも貴女のお姉様よ?貴女のことを愛し、大切に思うお姉様だから…」
光は最初に出会った時と同じだった。
優しく、明るく、慈しみ深い表情で梨央の手を取った。
梨央の中で、想い出の光が蘇る。
…梨央さん、泣かないで…。
こちらにいらっしゃい…私がいるから、泣かないで…。
子供の輪に入れなくてべそをかいていた梨央に優しく声をかけてくれた光だ。
あの頃から少しも変わらず、光は梨央を愛して続けてくれていたのだ…。
梨央は小さな子供に戻り、声を放って泣き出した。
「…光お姉様…大好き…梨央は…お姉様が大好き…忘れないで…お姉様…」
光のしなやかで優しい手があやすように梨央の背中を撫でる。
「…ええ、忘れないわ。…貴女のことを…ずっとずっと愛しているわ…」
…光の胸は温かく、そしてやはり想い出の母の薫りがした…。
光は梨央を強く抱きしめ、首を振る。
「謝らないで。梨央さんは一つも悪くないの。謝らなきゃいけないのは私…!こんなに貴女を愛してしまった私…!そして…愛しているのに、こんなにも苦しめてしまった私…」
そして、梨央の透明な涙を拭ってやると優しい母のような微笑を浮かべた。
「…ごめんなさいね、梨央さん。
…いいのよ…貴女はまだ14歳…恋も知らない真っ白な貴女は本当に清らかで美しいわ…。
こんなにも美しい貴女を愛することができて、私は幸せだわ」
梨央は流れ落ちる涙をそのままに瞬きもせずに、光を見つめる。
「…光お姉様…」
「梨央さんは、そのままでいいの。…いずれ貴女は素晴らしい人と巡り会い、そして激しく愛し合うわ…。
私には分かるの。…それが私ではないのはとても残念だけど…でも、私はいつまでも貴女のお姉様よ?貴女のことを愛し、大切に思うお姉様だから…」
光は最初に出会った時と同じだった。
優しく、明るく、慈しみ深い表情で梨央の手を取った。
梨央の中で、想い出の光が蘇る。
…梨央さん、泣かないで…。
こちらにいらっしゃい…私がいるから、泣かないで…。
子供の輪に入れなくてべそをかいていた梨央に優しく声をかけてくれた光だ。
あの頃から少しも変わらず、光は梨央を愛して続けてくれていたのだ…。
梨央は小さな子供に戻り、声を放って泣き出した。
「…光お姉様…大好き…梨央は…お姉様が大好き…忘れないで…お姉様…」
光のしなやかで優しい手があやすように梨央の背中を撫でる。
「…ええ、忘れないわ。…貴女のことを…ずっとずっと愛しているわ…」
…光の胸は温かく、そしてやはり想い出の母の薫りがした…。