この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
背徳のディスタンス
第2章 教育担当

「いいわよ、これも仕事の一貫だし」

 動揺を隠そうとすれば、いつもよりもなおさらツンツンした言い草になってしまう。
 けれど望は特に気にしたふうもなく、話題を変えて尋ねてきた。

「あの、そういえば堀内先輩は、彼氏さんとかいるんですか?」
「ええっ?」

 唐突な質問に驚く。色恋絡みの話など、今まで望としたことがなかった。
 望の後ろ、少し離れた場所には望と昼を食べていた男子達がいて、ちらちらとこちらを窺いながら聞き耳を立てていた。

(ああ、そういうこと?)

 彼らに私の恋愛事情を探れとでも言われたのだろうか。それを下品な話のネタにでもするつもりなのだろうか。
 そんな妄想が膨らむ。不快に思う反面、体の奥が熱くなるのを感じた。

(ダメよ……まだ)

「堀内先輩?」

 望に顔を覗きこまれ、はっとする。

「そんなの、日野崎に関係ないでしょ? 仕事の質問は終わりよね? もう戻るね、また」
「……あ、はい、すみませんでした」

 踵を返し、穂波の元へと歩く。つい冷たく返してしまったことにちらりと胸が痛んだけれど、あっちが下世話な質問をしてくるのが悪い。
 そう考えることにした。
/59ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ