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背徳のディスタンス
第3章 社内プレイ
望に触れられている。奈々は無意識に昨日の羞恥と快感を思い出してしまい、体が熱くなった。
職場というだけで背徳的なのに、望に見られイカされた時の快楽は凄まじかった。
また、されたいーー。
いけない欲望が顔を覗かせ、体を火照らせていく。
「じゃあ、堀内先輩。定時が終わったら、相談したいことがあるので俺も残らせてくださいね。もちろん、仕事のことですから」
望はいつも愛想のいい顔で言った。他のディスクにも聴こえるくらいの声量で。
本当だったら新人であるうちは残業をさせないようになっているのだけれど、本人に意欲がある場合は別だ。むしろ意欲を汲み取り教育する方が望ましいとされる。有望株な望のその申し出を断るのは、奈々の立場では不自然すぎる。
「わかったよ。仕事の相談なら、喜んで乗るわ」
嫌みを込め、仕事を強調して答えると、望は口元に笑みを浮かべてありがとうございますと言った。