この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
背徳のディスタンス
第1章 プロローグ
無意識にそんなふうに思う。期待に中がひくつくのがわかった。
奈々の口を塞いでいた望の手が、ふいに離れた。一拍遅れて内股を這う手も離れる。
「……嫌がってるようには、見えないですけど」
かぁっと顔が熱くなった。
「い、嫌に決まって……んん!」
「だから、声大きいですって」
「……う、んんっ」
再び口を塞がれた。どうにか彼の手から逃れようとがむしゃらに首を振るが、逃げられない。
今度は少し乱暴に、スカートの中をまさぐられた。脱ぎかけたショーツに彼の手が触れたのがわかった。
「やっぱりここ、触ってたんですね」
「んうっ」
バレているのはわかっていても、改めて指摘されると恥ずかしくてたまらなかった。
望の手が、奈々の秘部へと触れた。
「ん、んうっ」
体が跳ねた。ずっと触ってほしかった場所だ。
「すごい、ぐちょぐちょに濡れてますよ? さっきまでしてたから? それとも、俺にこうやって触られてるからですか?」
「ん……んぅ、ふぅ……っ」
ごまかしようのない体の反応を、一つ一つ言葉で指摘されるのが恥ずかしくて仕方なかった。多分、どっちもだ。