この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
背徳のディスタンス
第1章 プロローグ
望の指がクリを掠める。
「……んんっ」
片手で奈々の口を塞ぐ望の手の甲を握り、もう片方で秘部をまさぐる望の腕を引き剥がそうと掴む。だけど両方ともびくともしなかった。
クリを撫でる速度があがる。
「ふ、んーっ」
一度絶頂直前まで追い上げられていた体は、すぐにまた火がつく。
(あ……、も、だめぇ……っ)
抵抗する暇もなかった。奈々の背が反り上がり、体がびくびくと痙攣した。頭の中が真っ白く弾け、どろりと濃い愛液が溢れるのがわかった。
……達した。イッてしまった。
それが伝わったのか、望の両手が離れた。
奈々はぐったりと座り込んだまま荒い呼吸を整える。まだ余韻が引かない。ぶるりと震えてしまう。
「……マジで、イッたんすか?」
素で驚いたような、望の呟き。
「待っ……、違……」
否定しようとした瞬間、顎を捉えられ無理やり顔を上げさせられる。
「見せてくださいよ、先輩のアヘ顔」
「や、やだぁ……」
顔を背けたいのに、固定されてそれもかなわない。目の前には整った望の顔。羞恥で死にたくなった。