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新月の闇 満月の光
第4章 動き始める時間
律動を再開した真紘さんが、何を思ったのか、私を抱え起こし体位を変えた。
対面座位。
「此処だと思う存分抱けない」
「えっ? あっ、ああんっ!? 」
疑問符と共に唇からこぼれ落ちる私のえっちな声。
それに満足してか、真紘さんは片方の口角を上げるとにっと笑った。
確かに此処はリビングのフローリングの上。
ラグが引いてあるものの、抱き合うのには適していないと思う。
背中、痛くなるの目に見えてるし。
そんな事を考えていると、下腹部に甘い衝撃が走った。
思わず吐き出す嬌声に、私自身が驚きを隠せなかった。
「このまま寝室に行くよ。捕まってて」
「!! 」
あろう事か、真紘さん、自身を私の中に収めたまま私を抱えて歩き出した。
ちょっ、ちょっと!! 真紘さんっ!?
抗議の声を挙げたいけれど、挙がるは甘やかな声ばかり。
「あっ、ダメぇっ……。それ、駄目っっ!! ささるぅっ、おっ、奥まで、くるぅっ!? 」
一歩一歩の歩みが、振動が、私に未知の快楽を与える。
それが、私には怖くて。
私は真紘さんが与えてくれる甘やかな快楽を、感受しつつ身体を震わせた。
真紘さんだから、大丈夫。
感じても大丈夫。
「結芽………。ほんと、お前って良いオンナ。俺までイキそうになったよ……」
寝室に到着する頃、私は何度もイって気を失っていた。