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新月の闇 満月の光
第1章 貴方の暗闇
私は…………。
良いわ。
どうなっても、良いの。
だから…………。
私の嘘に、騙されて下さい。
姉に瓜二つな私が出来る事は……。
姉のふりをする事。
愚かな事は、百も承知。
「真紘。好きよ。愛してるわ……。何時ものように私を抱いて………… 」
「亜依……なのか? 」
「そうよ……ワタシよ…… 」
そんなに長くは誤魔化せ無い。
それは解っているけれど、貴方を正気に戻すにはこうするしか無いとのだと結芽は悟って、彼女は彼に抱かれたのだ。
結芽は、馬鹿な女だ。
柚芽が亜依じゃ無い事は、半ば正気に返った、真紘の知る所となってしまったけれど………。
それでも真紘は、夜毎結芽を抱き続ける。
──── 私は貴方に抱かれるの ────
結芽を結芽として、間違える事無く、
狂った真紘は結芽を、夜な夜な犯す。