この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
新月の闇 満月の光
第8章 夢一夜


キスをしたまま膝裏を掬われて、お姫様抱っこでベッドへと運ばれる。


降ろされたベッドは大きくて、深くは沈まない。


適度な硬さで、膝立ちしても沈み過ぎない所が気が利くと言うか、なんと言うか。


スプリングだって軋まない。


ただ、寝返りを打つ程度では。


なんて事を考えていれば、強く抱き締められて、浅い所で戯れていたキスが、深く成った。


真紘さんの口内に消えてゆく、私の声。




息苦しさが、快感へと変わった証拠だ。


それが、真紘さんにも知れてしまった。


私を食らい尽くす勢いで蹂躙していた真紘さんの舌が、不意に口内から去って行き、それと同じくして唇も離れて行く。


あれだけ舌を絡ませあえば、繋ぐものもある筈だろうに、私達の間には、そんな無粋なものなど、無い。


有るのは、艶やかに煌めく互いの唇。


真紘さんは、それすら妖艶にペロリと舐めてしまう。


その仕草に、胸がどくりと高鳴った。




「また考え事か? 結芽。随分と余裕が、有るじゃないか」




と言う真紘さんの問い掛けに、




「ん~、ベッドがね… 」




と、言いかけて、私は言葉を止めた。


床ドンもとい、ベッドドンしている真紘さんが、片手でネクタイを外す姿を見て、萌てしまう私。


照明に反射して、キラキラと輝く真紘さんの銀の髪。


其れがパサリと彼の左目に掛かり、私は気付いた。

/115ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ