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新月の闇 満月の光
第8章 夢一夜
押し倒した彼の上に、重なる私の身体。
そっと抱きしめる私に、真紘さんは無言で応えてくれる。
私が彼の頭を抱き、彼が私の背中を抱きしめて、二人を隔てるものは、0に成った。
真紘さんの体温を感じる。
貴方も、私の温度を感じてくれてるのかな?
こうしてるだけで、私、貴方に欲情してしまう。
女だって、愛する男にこんな形で触れると、シたくなるんだと実感する。
じわりと身体が熱くなる。
「ヤバい…………。抱きしめてるだけなのに…………。こんなにも欲情するのかよ……… 」
呟く真紘さんに、私も賛同するわ。
とろとろに蕩けそうに成ってるんですもの、私だって。
私はジッと貴方を見つめる。
私の身体は貴方を欲しがっている。
心が追い付いていけない程に。
私の心は戸惑っている。
だって、ね、真紘さんにだけだけど、こんなにセックスがしたくなるなんて思ってなんかいなかったんですもの。
触れるだけで、貴方を受け入れられる位欲情する身体なんて、私の身体なのに………… 。
知らない。
ほんの少し身体を下にずらせば、猛り狂った貴方の凶器を、難なく迎え入れてしまうだろう身体になるなんて。
私、思いもしなかった。
そっと身体を沈めて、貴方を捉えるとぐっと押し付ける。
漏れる声と共に私の身体は、猛り狂った凶器を受け入れた。
「結芽………… 、いきなり無理をするな痛いだろう? 」
「んんっ…… 、大…丈夫…… 」
とてつもない圧迫感はあるものの、痛みは一つも無い。
私は、根本まで彼を飲み込んで、ゆっくりと甘い甘い吐息を吐いた。
そろそろと身体を起こす。
閉じていた瞼を開くと、パチッと真紘さんと目があった。