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新月の闇 満月の光
第8章 夢一夜
フッと真紘さんが微笑む。
優しい笑み。
けれど、その微笑みは、感じてくれているのだろう、快感を滲ませた妖艶な、男の色香を漂わせる。
よく、『男の色香』を意識している男性は、演技で逸れを貼り付けて艶のある男を決め込むけれど、真紘さんが醸し出すモノは天性のソレで、『mahiro』の人気は其処から来ていると、何かの雑誌に昔書かれていたのを、今、思い出した。
今、ソレの破壊的凄さを実感してる、私。
真紘さんを受け入れているお腹の奥がキュンとしまったのが分かった。
「はぁ……… 。結芽……… 。ソレ、駄目だ。入れられただけでイってしまいそう」
本当につらそうな表情。
お姉ちゃんが死んでから沢山、真紘さんに抱かれたけれど、こんな表情と声音は久し振りな気がする。
そう、まだ私達が彼、彼女だった頃抱き合っては、愛を確かめあっていた頃の記憶に重なる。
それだけ、貴方の心に平穏が訪れ始めたのですか?
だったら、嬉しいな。
「まだ、イっちゃ駄目。一緒にイクんだから………… 」
私はそう言って、ゆっくり身体を浮かせた。
自分の意思で彼を引き抜いているのに、身体は嫌々をする。
抜かれまいと、きゅっと収縮する。
すると私と真紘さん、面白い位に、同時に吐息を漏らした。
沈み込んで受け入れる時もそう。
私達、息はぴったりで………… 。
ゆっくり出し入れする私に、真紘さんの我慢が崩壊した。
私の腰を両手で掴み、落とすと同時に強く突き入れた。
あぁぁぁぁ…………………… 。
「駄目ぇ………… 。大きすぎる………… 。奥まで来てるぅ…………… 」
あぁっ、はしたない。
私っ、思わず口に出して言ってしまいました。