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新月の闇 満月の光
第8章 夢一夜
幾度か下から突き上げられて、主導権が私から真紘さんに変わりそうになって、私は、駄目と言う言葉を連発する。
だって今日は、私が真紘さんを隅々まで愛すると決めていたんですもの。
私の腰を掴む彼の手をぎゅっと握りしめて、
「今日は、私が真紘さんを愛すの。だから動いちゃ駄目………… 」
「結芽、」
彼に何も言わせない為に、私から唇を塞ぐ。
はむはむと唇をはんで口を開けてと、無言の要求。
真紘さんの逞しい身体にかぶさると、彼と繋がっていた部分がずるりと抜けた。
私と真紘さんの身長差がそうさせた。
抜けた名残惜しさに、合わさった唇からお互いの息が交差する。
嘆息するタイミングも一緒なんて、嬉しくて仕方が無い。
私の要求通り、口を開けてくれた真紘さんの口内へ、私の舌を侵入させる。
僅かに入った所で、真紘さんの舌に出会えて、私達はお互いの舌を絡めあった。
迎えに来てくれた真紘さんの好意が、とても嬉しい。
あまりの気持ちよさに、ずっとこうしていたいと、思った。
けれど、この先に進みたいのも確かな事で………… 。
私は名残惜しさを滲ませながら真紘さんとのキスを終えた。
さて、
これからは、私の一世一代の大勝負です。
今まで、やった事の無い事をします。
「真紘さぁん………… 」
私は、意を決して、真紘さんの下腹部へと指を這わした。
それと同時に上半身にもキスの雨を降らし、舌で滑らかな筋肉を愛撫する。
上半身に真紘さんが気を取られている隙に触れた下半身の象徴は、太く、力強く、熱かった。
「ゆ……結芽…………? 」
うろたえた声の真紘さんが、可愛い。