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Vesica Pisces
第18章 太陽は静寂を誘う
一旦、今回のクルー達と合流し、今回の仕事についての補償やら何やらの話しと、これからのそれぞれのスケジュールを茶化しながら、流れ解散となった。
「トオル!これからどうする?」
ブリュノの期待に満ちた瞳に、若干の鬱陶しさを感じた。
「やだなぁ、もし時間に余裕があるなら会わせたい人がいるんだ」
「会わせたい人?誰だよ」
「ふっふっふー、行ってからのお楽しみ」
余裕をあからさまに浮かべたブリュノにヘッドロックをかけると、1時間後にはそこへ向かっていた。
「トレヴァー・ロクスバーグ?!」
憧れのその人が目の前にいた。
初めて見た海外のフリーモトクロスの大会。
誰よりも高く、誰よりもエキサイティングなトリックを決めたその人を一目見たその時から、虜になっていた。
数年前の大会で大怪我をし、左脚断裂。
それでも義肢をつけてショーに出ている事は風の噂で聞いていた。
「君の噂は聞いているよ、若いのにだいぶイカれてるらしいな」
大きくて温かい手を握る。
膝丈のジーンズから覗くのは右脚だけ。
「トオル!これからどうする?」
ブリュノの期待に満ちた瞳に、若干の鬱陶しさを感じた。
「やだなぁ、もし時間に余裕があるなら会わせたい人がいるんだ」
「会わせたい人?誰だよ」
「ふっふっふー、行ってからのお楽しみ」
余裕をあからさまに浮かべたブリュノにヘッドロックをかけると、1時間後にはそこへ向かっていた。
「トレヴァー・ロクスバーグ?!」
憧れのその人が目の前にいた。
初めて見た海外のフリーモトクロスの大会。
誰よりも高く、誰よりもエキサイティングなトリックを決めたその人を一目見たその時から、虜になっていた。
数年前の大会で大怪我をし、左脚断裂。
それでも義肢をつけてショーに出ている事は風の噂で聞いていた。
「君の噂は聞いているよ、若いのにだいぶイカれてるらしいな」
大きくて温かい手を握る。
膝丈のジーンズから覗くのは右脚だけ。