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Vesica Pisces
第19章 太陽は静寂に添う
冷たいシーツが頬に当たって気持ちいい。

思考がハッキリしてくると、身体のダルさも感じ取れた。

腕を動かすのすら重く感じる。

「とーぅ…?」

喉がヒリついていた。

透が口移しで水を飲ませてくれる。

いつの間に取りにいったのか、いつの間にベッドに運ばれたのかすら気づかなかった。

「ヤリすぎた?」

全く悪いと思っていないカオだ。

「俺、まだイケてないんだけど、イイ?」

いい?とは何を指しているのか。

聞かなくてもわかるけれど、身体はまだ透のそれに応えるように蜜を潤わせた。

蜜唇に触れた透は嬉しそうに指を這わせていく。

下火になっていた快楽の炎は瞬く間に大きくなっていく。

「と…る…っ…だ、ぇ…」

股を閉じようとすると、透は身体を割り入れて脚を固めた。

「ひゃあぁ…っ!」

ぬるりと舌が蜜を舐めとる。

さっきまで繋がっていたそこを舐められるのは、何となくバツが悪い。

「と、るっ…や…あっ…」

止めたいのに、その気持ち良さに抗えない。

透の舌が縦横無尽に動いて、蜜穴から侵入してくる。

その緩慢な動きがまた別の悦楽をもたらす。

脚がぴくぴくと反応しているのを、透は気付いているはずだ。
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