この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Vesica Pisces
第20章 太陽の静寂
静寂が訪れる。
そこに立つと全て音が消えて、一本のラインが姿を現わす。
静寂に包まれて風を切れば、いつだって最高で最上の快楽が待っている。
そしてその先には君が笑って待っている。
いつだって帰りたいと、1番で君のところへ帰りたいと強く思うよ。
下半身に重い振動を感じると、大歓声に包まれた。
高揚する気持ちに心臓が震えている。
客席を見渡して、その笑顔を見つける。
バイクを預けて、汗をぬぐいながら側へ駆け寄った。
「ちゃんと見てた?」
『最高にかっこよかった』
ストレートに褒められるとやっぱニヤける。
「トール、もう一回」
主催者のジャリルに言われたんじゃしょうがない。
ジャリルの母国で開催されたFMXのショーはスポンサーであるジャリル直々に招待されて、俺だけではなく家族、友人まで宿泊費はタダ。
長旅で負担になるだろう今回は、伽耶たちのためにプライベートジェットまでチャーターしてくれたのだ。
「やるのはいいけど、そいつにキスするとかヤメろよ、見えてんだよ」
ジャリルの胸に抱かれて眠るのはもうすぐ1歳の誕生日を迎える俺の娘。
丸く膨らんだ頬に髭面を寄せるジャリルをひと睨みした。
そこに立つと全て音が消えて、一本のラインが姿を現わす。
静寂に包まれて風を切れば、いつだって最高で最上の快楽が待っている。
そしてその先には君が笑って待っている。
いつだって帰りたいと、1番で君のところへ帰りたいと強く思うよ。
下半身に重い振動を感じると、大歓声に包まれた。
高揚する気持ちに心臓が震えている。
客席を見渡して、その笑顔を見つける。
バイクを預けて、汗をぬぐいながら側へ駆け寄った。
「ちゃんと見てた?」
『最高にかっこよかった』
ストレートに褒められるとやっぱニヤける。
「トール、もう一回」
主催者のジャリルに言われたんじゃしょうがない。
ジャリルの母国で開催されたFMXのショーはスポンサーであるジャリル直々に招待されて、俺だけではなく家族、友人まで宿泊費はタダ。
長旅で負担になるだろう今回は、伽耶たちのためにプライベートジェットまでチャーターしてくれたのだ。
「やるのはいいけど、そいつにキスするとかヤメろよ、見えてんだよ」
ジャリルの胸に抱かれて眠るのはもうすぐ1歳の誕生日を迎える俺の娘。
丸く膨らんだ頬に髭面を寄せるジャリルをひと睨みした。