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Vesica Pisces
第8章 太陽は静寂に寄せる
あんなメールが返ってくるなんて想定外だった。

予定より早く現地入りの指示がきて、7日には出立した。

伽耶の会社の休みは4日までで、日本での仕事もちょろちょろ入った事もあって、結局あれから顔を合わせる事はないまま。

メールのやり取りは頻繁になったと思う。

時差があって、起きるとメールが来ていておはようとかおやすみとか、それの返事を返すと結局また挨拶のメール。

しびれを切らして何してるって送った返事があの新年会の画像。

ばっかじゃねーの!そんなのが見たいわけじゃねーんだよ!

舌打ちしながら苛々を撒き散らすと、行き交うスタッフが透を避けて歩いていた。

カタパルトに昇るとGOサインが出るのを待つ。

また彼奴だ、また隣に居やがる。

会社だかなんだか知らないけど、二人きりでランチとか、飲み会で隣とか狙ってんのバレバレだろ、面倒見がいいとかいう範疇を超えている。

伽耶も伽耶だ、わかってんのか。

それ以前にあの形式的なメールもどうなんだ。

挨拶なんざわざわざメールでする事もないだろ。

前方でGOサインが振られると、苛立ちに任せて飛び出てキャンナックをかました。

無難な着地にすら舌打ちをするが、後方では大きなため息が溢れていた。

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