この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
千夜一夜艶話〜真珠浪漫物語 番外編〜
第1章 昼下がりの情事(綾香・梨央編)
その光景を見た梨央の美しい柳眉が逆立つ。
…もう、我慢出来ない!

「…梨央さん、よろしければ今度の週末に私の愛馬で遠乗りしませんか…て…梨、梨央さん⁉︎ど、どちらに行かれるのですか〜⁈」
叫ぶジュリアンを尻目に、梨央は強張った顔のまま、青々と美しく整えられた芝を横切り、綾香と女学生の前に進んだ。

綾香は目の前に現れた梨央に気づき、優しい微笑みを浮かべる。
「あら、梨央…どうしたの?」
…あらじゃないわ!お姉様の鈍感!
梨央は口元にかろうじて形ばかりの笑みを浮かべた。
「お話中、失礼いたします。…お姉様、月城が火急の用があるそうですの。…私とご一緒にいらしていただけますか?」
綾香は不思議そうな目をした。
「まあ、何かしら…」
梨央は有無を言わせず、綾香の綺麗な手を握りしめた。
「…とても急ぐご用だそうですの。…皆様、申し訳ありませんが、少し失礼いたしますわね」
挨拶もそこそこに、梨央は綾香の手を引っ張るように足早に歩き出す。
「…梨央?…何を怒っているの?」
綾香が穏やかな声で聞く。
「怒ってなどいませんわ!」
「ほら、声が怒ってる」
「怒っていませんてば!」
くるりと振り返り、むきになって綾香に言い返す。
綾香は可笑しさを堪えるように口をつぐむ。
梨央はそのままバルコニーから屋敷の中に入る。
強く握られた手はそのままだ。
綾香に逃げられないように…というより、離したくなくてぎゅっと握りしめている手…。

綾香は甘えるように訴える。
「…梨央…手が痛いわ…」
梨央ははっとして、反射的に手の力を緩める。
しかしすぐに…
「…だめ。お手は離さないわ…」
と硬い声で宣言すると、更に強い力で綾香の手を握りしめ、客間を通り抜け廊下を進む。
壁にフェルメールの名画が掛けられている廊下を進み、最奥の部屋…図書室の前まで来ると、黙って扉を開け、綾香を中に引きずり込んだ。

「梨央?どうした…の…」
みなまで言わさずに、そのルビーのように紅く艶やかな唇に唇を重ねる。
「…んっ…あ…ああ…ん…」
綾香が咄嗟に梨央を押し返そうとしたのを、しがみつくように抱きすくめる。
「…お姉様…!梨央が嫌なの…?」
「…ちが…誰か来たら…」
「誰が来ても構わない…!お姉様は私のものだと見せつけるだけだわ…!」
梨央はそのまま綾香を壁際に押し付け、綾香の顎を掴み更に深く唇を奪う。
/12ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ