この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妖魔滅伝・真田幸村!
第2章 本能寺の真実
 







 月も帰り支度を始め、太陽が目覚めようとする静かな時間、本能寺に集まる人は少なかった。時の人、織田信長が宿泊しているとは思えないくらいに。

 だが、そこは千の兵が攻めかかっても、簡単には落とされない場所だった。寺には似合わない、黒い影が徘徊していたのだ。

 夜よりも深い闇の気配を感じた明智光秀は、それを見て息を飲む。そして自分の謀反が誤りではないと、確信した。

「信長様……」

 明智光秀の隣には、銀のロザリオを持つ南蛮人がいた。まだ十五と若いが、光秀より既に背が高い少年だった。

「明智様、参りましょう。人間の兵は皆様に任せますが、妖魔兵は我らエクソシストにお任せください」

 彼は十字を切ると、大きく深呼吸し心を整える。第六天魔王を名乗る、妖魔の主織田信長の討伐――それは南蛮の退魔師である彼にとっても、初めての大掛かりな戦であった。

 その日の明け方、織田信長は死んだ。が、その戦いで人間の他に、南蛮から現れた妖魔が多数死んだ事は、どこにも記録されていない。伝わるのは、エクソシストの口伝のみであった。
 
/36ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ