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帝都被虐奇譚 美少女探偵助手の危険な冒険、ふしだらな願望
第7章 猟奇的ペッティング
読者の皆様。イタリヤはベネチア発、世界で一番残酷な処刑方法があることは御存知でしょうか。地下室の天井から鎖で下げられた「吊り篭」は、人間一人だけを拘束するため人の形に格子が張られた、いわば魔道具です。囚われたものは身動きすることも許されず、棒立ちになったまま、吊り下げられているしかありません。そして、そこから逃れることも抵抗することもできず、晒しモノになったまま様々な仕打ちを受け、やがて命を落とすのです。この「吊り籠」の刑に処されるは、無論河嶋紀子です。籠の鳥のように大切に育てられた紀子ですが、まさかこんな籠に幽閉されてしまうとは、本人も思いもよらぬことでしょう。紀子は首にまで枷を嵌められ、寸分身動きを盗れません。しかし、残酷なことに、首から下もその豊満な肉体をギシリと締め付ける鉄製の格子の間は大きく空洞化しており、紀子の巨大な乳房やくびれたウエスト、そして、秘裂は見事に露出したままです。文字通り「箱入り娘」ならぬ「籠入り娘」にされた紀子は、素っ裸で『気をつけ』のポーズをとったまま、ゆらゆらと天井から揺れているしかありません。そんな哀れな女捕虜が吊られた真下には、床に穴が開き、その暗闇の中からは得体のしれない奇妙な熱気がむんむんと湧きあがっています。
その光景を小気味よく眺めていた奇人五十面相は、そんな女囚に愉し気に話しかけます。
「どうかね、一糸纏わぬ素っ裸で、そのスケベな姿を鑑賞される気分は? マゾヒストの資質がある君にはたまらん調教だと思うが・・・。もっとも、女の部分にプレゼントをしてあげられず、さぞかし物足りなかろうねぇ?」
「は、破廉恥極まりないことをッ。わたくし、貴方という怪盗を憎み軽蔑します・・・」
と、女性らしい侮蔑の視線で怪盗に抗弁しますが、言葉に力が籠りません。それもそのはず、この人型の檻にその身を掠め取られた紀子は、その拘束されている感覚に密かに「感じている」のですから・・・。
その光景を小気味よく眺めていた奇人五十面相は、そんな女囚に愉し気に話しかけます。
「どうかね、一糸纏わぬ素っ裸で、そのスケベな姿を鑑賞される気分は? マゾヒストの資質がある君にはたまらん調教だと思うが・・・。もっとも、女の部分にプレゼントをしてあげられず、さぞかし物足りなかろうねぇ?」
「は、破廉恥極まりないことをッ。わたくし、貴方という怪盗を憎み軽蔑します・・・」
と、女性らしい侮蔑の視線で怪盗に抗弁しますが、言葉に力が籠りません。それもそのはず、この人型の檻にその身を掠め取られた紀子は、その拘束されている感覚に密かに「感じている」のですから・・・。