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帝都被虐奇譚 美少女探偵助手の危険な冒険、ふしだらな願望
第11章 乙女達の逃亡
「するってぇと、近衛之宮寧子さまを狙う奴を逮捕したんですかい?」
「時間の問題でしてよ」
執拗な問い質しに、少々不審に思う紀子です。
「ふん、と、言うことはお嬢さんの隣のお方は、寧子さまご本人かねぇ?」
「な、なぜそこまでご存じなの?」
身を固くする紀子は、寧子嬢を護らんと身を固くします。いよいよ、恐怖の扉が開かれました。振り返った運転手のその貌には、金色の仮面。そうそれはあの恐ろしい奇人五十面相だったのです。
「フフフフ、逃すものか、紀子君。いくら策謀を巡らそうと、所詮は小娘の浅知恵だ。寧子姫を連れて逃亡するつもりだったのだろうが、そんなことは御見通しなのだ。むしろ、彼女を誘拐する手はずを整えてくれて嬉しい位だ。
「ま、まぁ、なんて卑怯者なの」
唇を噛み締める紀子。傍らで震える寧子嬢。
「ふふふ、さぁ、また我が城にご案内しよう。お前たち二人の蜜壺から吹き上がるスケベなジュースの香りを想像するだけで、調教主として腕がなるよ」
大怪盗はカラカラと嗤い転げました。
「時間の問題でしてよ」
執拗な問い質しに、少々不審に思う紀子です。
「ふん、と、言うことはお嬢さんの隣のお方は、寧子さまご本人かねぇ?」
「な、なぜそこまでご存じなの?」
身を固くする紀子は、寧子嬢を護らんと身を固くします。いよいよ、恐怖の扉が開かれました。振り返った運転手のその貌には、金色の仮面。そうそれはあの恐ろしい奇人五十面相だったのです。
「フフフフ、逃すものか、紀子君。いくら策謀を巡らそうと、所詮は小娘の浅知恵だ。寧子姫を連れて逃亡するつもりだったのだろうが、そんなことは御見通しなのだ。むしろ、彼女を誘拐する手はずを整えてくれて嬉しい位だ。
「ま、まぁ、なんて卑怯者なの」
唇を噛み締める紀子。傍らで震える寧子嬢。
「ふふふ、さぁ、また我が城にご案内しよう。お前たち二人の蜜壺から吹き上がるスケベなジュースの香りを想像するだけで、調教主として腕がなるよ」
大怪盗はカラカラと嗤い転げました。