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帝都被虐奇譚 美少女探偵助手の危険な冒険、ふしだらな願望
第2章 誘拐・・・怪盗の魔手に紀子が囚われる・・・
帝都離宮。世間と隔絶された都の宮廷では、それはそれは華やかな歓迎の宴が催されておりました。千人を超す要人ばかりを主賓に招いた、巨大なシャンデリアがまばゆい光を放つ大広間。12億人の信者を持つカソリックの祭祀王の来都を歓迎すべく、総理大臣や閣僚たちは無論財界の重鎮、俳優や映画スターも一堂に会し、賑やかな夜会に華を添えています。無論、皇族方も御列席となり、法王と歓談されています。天皇陛下や皇太子殿下、妃殿下にまじり、帝都貴族の方々もフランクに法王やお付きの要人の方々と歓談する中、目立たぬ素振りで、それでいてひときわ清楚に佇む貴族令嬢は近衛之宮寧子嬢、のはずですが…。いえ違います。寧子様に扮した、河嶋紀子です。

ローブ・デコルテ姿の紀子の存在もまた、高貴な血筋と気品に満ちた女性に混じっても遜色のない輝きを放っていました。
「こちらは近衛之宮忠輝の末娘、寧子嬢です。この中で一番若い貴族令嬢です」
天皇陛下がローマ法王に、寧子嬢に扮した紀子を紹介します。
「ようこそ、ご機嫌麗しゅう」
法王に緊張の面持ちで右足を後にして跪き、相手の握手を受けるカーテシーの作法でご挨拶を申し上げる紀子に、ローマ法王も目を細めます。しかし、その合間も帝都警察の面々、そして篠宮探偵は目を光らせます。同時に紀子も探偵助手としての使命を忘れてはおりません。

(この宮殿のどこかに五十面相はきっと隠れているのだわ。でもわたくしが寧子さまと入れ替わっているなんて、さすがの大怪盗も気がつかないでしょう)
 紀子は天真爛漫な性格そのままに、ちょっぴり得意そうな表情を作って周囲をそっと見渡しますが、選ばれた人々ばかりが集う子の宴。怪しげな者など見当たりません。
(篠宮先生も、帝都警察の方々も頑張ってらっしゃるんですもの。稀代の大怪盗も今宵は退散ってとこかしら?)
 助手として仕えている名探偵氏を心の底から誇りに思う紀子は、少しだけ嬉しくなりました。
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