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17歳の寄り道
第8章 【碧編】誓い
「もっとしごいてよ」

責められるがままで遥のものが手から離れていたが、遥の声でしっかりと握り直した。
素早く上下に刺激をし、身を屈めて彼の憤るものを口に含む。遥の指に激しく責め立てられながら。

「ん…んぐ、うんっ…」

口と手で上下させ、下半身は遥の好きにされている。

私の部屋に忍び込んで、誰にも見つかないように愛し合って。
倒錯した状況が、また私の体を震わせる。

「あー…挿れたい…」

遥が気怠く重なってきた。
枕元のコンドームを手にすると、歯でパッケージを切って、もどかしそうに、大きくはち切れそうなそれに被せてゆく。

それが待ち切れなくて、被せている最中に遥の内ももや足の付け根に舌を這わせる私に、遥の笑った吐息が聞こえた。

「碧、上乗る?」

手を引かれて遥の上に跨った。遥の股にある暴発しそうな硬いものを手渡されて、右手でそれを支えながら、とろとろに融ける自らの淫靡な場所に押し当てた。

ゆっくりと遥と繋がり沈めてゆく。
肉体的な気持ち良さより、今ここに遥がいてくれることに、胸が詰まった。

「…碧……」

全て腰を落としてしまってから、優しげに私の名前を囁く彼にもたれかかる。

「行かないで、遥…」
「………行きたくねぇなぁ~…」

遥は苦笑しながら、私を抱き寄せて熱い息を吐く。
ゆっくりと下から突き上げるように遥の腰が蠢き、唇を噛み締めてそれを受け入れる。

誰にも秘密の行為。

遥は、時々強く突き上げて、私の反応を確かめるようにした。

「っ!……」

びくんと跳ねた私に、満足げに微笑み、乳房に舌を這わせながら彼が言う。

「行きたくねぇよ…俺も」

私の太ももに、ぽたりとしずくが落ちた。

――泣いてる?

遥は、私を助けてくれたけど…
彼が何を抱えていたのか、私は全然知らなかった。

「行かないで」なんて言えるほど、長い付き合いでもないのに、この短い間で、こんなにまで心が惹きつけられたことは幻ではない。
じんと目頭が熱くなり、次から次へと涙が溢れだす。

「何泣いてんの…」
と、遥の涙声がまた泣けてくる。

行かないでなんて言ったって、泣いたって、現実はもう決まっていて。

遥は上で動いていた私の両腕を捕らえ、ベッドに横たわらせた。
重みを感じながらまた一つになり、さっきよりも激しい律動に、ベッドの上で面白いようにカラダと胸が跳ねる。
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