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17歳の寄り道
第1章 【碧編】17歳、白川碧
自分は東野君が好きなんだと思っていたのに。
優しくされたら誰にでもこうなの?
何故こんな簡単に浅野君にドキドキしちゃうのだろう…

私がまた歩き出したのを見て、浅野君は私の隣をゆらゆら、ふらふらとゆっくり自転車を漕ぐ。

思っていたより、いい人なのかな…

その時は、浅野君の家にのこのこ上がることが、危険だとかそういう意識には至らなかった。
大きな恐怖と失禁の恥ずかしさに気を取られていたのだ。


「そこの角が俺んち」

浅野君がまっすぐ指した家は角地に建っており、きれいな外観だった。
荒々しくガシャっと自転車をとめていたので、私もその横にとめさせてもらった。

口笛を吹きながら私の前を進む浅野君。おずおずと後ろを着いて行き家に入れてもらった。

「風呂あっち。汚れたもの入れる袋持ってくるわ。うちで洗濯してもいいけど、乾かねえだろうしな。タオルは入って右のバスケットにあるから使って」
「ありがとう…浅野君…」

洗面所まで行き、鞄を床に置いた。
鏡に映った顔はとても情けない顔をしていて、泣きたくなった。
なんだかとても頭がぼうっとして、思考力が全くない。
スカートの気持ち悪さに、腰のホックを外し、パンティーと共にすみやかに脱いだ。

お尻が冷たくなってる……。

下半身は何も纏われていない状態で、靴下を片足ずつ脱いでいると、洗面所のドアが開いた。

「これ、袋……」

まさか脱いでいるとは思わなかったような浅野君が、私の下半身を見て固まった。

「……キャアアアッ!」
「悪い!」

私は両手でアンダーヘアを隠し、浅野君は意外にも、慌てた様子で外に出て行ってくれた。

心臓がバクバクとすごい速さで打ち、気が動転する。
シャワーを借り、今起きた出来事を振り返った。

浅野君も袋持ってきてくれるって言ってたのに、私が脱いじゃったから。
まさかもう脱いでるなんて思わなかったよね。
バカすぎて、お風呂から出られない。


でも、あまり長くても心配するだろう…
意を決して、シャワーをとめてお風呂を出た。
洗面所で、着替えもまだ受け取ってないことに気付く。

「あ、浅野君、着替え…ごめんなさい、もらってなかった…」

少しだけドアを開けて覗くと、浅野君がドア越しに待ってくれていた。
バツの悪い顔で、顔をそむけながら着替えをくれる。
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