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17歳の寄り道
第11章 【村上編】タブー
なるようになれと、自宅までの車線に移った。

馬鹿げた内容だが、約束したんだ。

寂しいなら、俺が抱いてやる。
傷ついたなら、俺がこいつを大事にしてやる。
寂しがるこいつを、俺は放ってはおけない。


近所の目もあるから、急いで家に入るように言った。俺んちの玄関に突っ立っている白川は、まだ迷いを感じているように思えた。

「帰る?」

冷酷に言い放つと、キッと俺を見据えた後、すぐに靴を脱いで上がってきた。後に戻れないのか、……彼女の表情だけ見ていても、何を考えているのかわからない。



「あまり時間がないな」

こんな状況でも、白川を早く家に帰したいと考えているのが酷く滑稽に感じた。今からもっと大きな、取り返しのつかない罪を犯そうとしているのに。

彼女を風呂場まで連れてくると、目の前でジャケットを脱ぎ、見せつけるように自分のシャツのボタンを外し始めた。
それでも身じろぎせずそこにいる白川に、苛立ちを感じた。

「脱ぎなさい。脱がないとできないだろ」

我ながら表情も口調も温かさのない冷たいものだった。優しくしてやりたいが、恋人ではない。―――こんな状況で、どうするのがいいのか、皆目わからなかった。

白川が一枚一枚制服を脱ぎ捨てていき、下着だけになった時、俺のものは加速度的に硬さを増し始めた。
白い柔らかな胸がブラジャーからこぼれそうに、窮屈そうに収まっているのを見ると……

俺の視線に気付いたのか、彼女は胸を手で隠しながら、恥ずかしそうに顔を上気させて俯いた。

「隠すな。きれいな身体だよ。胸もあるし……」

本当にきれいな身体だ。ごくりと息を飲みそうなのを堪え、俺は白川の両腕を離した後、トランクスを脱いだ。
男の憤りに目を奪われている白川に苦笑する。

「初めて見るものでもないでしょう」
そう言うと、さらに恥ずかしそうに、大きな瞳に困惑の色を乗せて俺を恨めしく見上げた。
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